宝くじを共同購入したことはありますか?私は春、夏、冬のジャンボ宝くじを実家の家族と共同購入することが多いです。
毎年たくさんの億万長者が誕生している宝くじですが、もし共同購入した宝くじが高額当選した場合、誰が得をして誰が損をするか、贈与税は必要なのか…などをきちんと把握しておかないと揉め事になりかねませんよね。
これ、意外と知らない人が多いみたいなので。
基本的に当選金には税金はかからない。でも…
宝くじがいくら高額当選したとしても、基本的には税金はかかりません。宝くじが当選したからといって申告の必要もありません。

でも、もしその当選金で家や土地を購入したい、事業をはじめてみたいということになった場合は少し違ってくるんです。
家などの大きなお金が必要な場合には、その金銭がどこから入ってきたものなのかということを税務署に問われることがあります。
そういった場合のために、宝くじの当選金受け取りの際に当選証明書をもらっておきましょう。
そして税務署に当選証明書を提示すれば大丈夫です。
共同購入した宝くじが高額当選した場合に注意すること
宝くじの当選金には基本的に税金はかからないのですが実は例外があります。それが共同購入した場合なんです。
わかりやすく例を挙げてみますね。
- 6人で100枚の宝くじを購入
- 出資した金額は6人みな同じ
- その中の1枚が3億円の高額当選
- 当選金は6人の中から代表して1人が取りに行く
上の場合6人で分配すると、単純に計算してひとり5千万円ということになりますよね。それも非課税なのですからまるまる5千万円を手にできるはずです。
ところが、そうはいかないわけなんです。
上記の例で問題になるのが「当選金は6人の中から代表して1人が取りに行く」の部分です。
この場合には、当選金を受け取りに行った人には税金はかかりませんが、その他の5人は贈与税が課税されてしまうのです。では、その贈与税がいくらくらいになるのか。
こんなに贈与税がかかるの?
贈与税の計算式は、
(贈与額 – 基礎控除額) × 税率 ? 控除額 =贈与税
なので、5000万円の分配金にかかる贈与税は、
基礎控除額:110万円
税率:50%(金額により税率は変動)
控除額:225万円
となり、
(5000万円-110万円)×50%-225万円=2220万円
これだけの贈与税がかかることになります。当選金を受け取りに行った人以外の人の手元に残るのは約2800万円。
全員が非課税で当選金を受け取るための方法
せっかく高額当選しても、これだけの税金がかかるなんて、しかも受け取りにいった人だけが非課税なんていうのはちょっと理不尽ですよね。
でも大丈夫。ちゃんと全員が非課税で受け取れる方法があります。
当選金を全員で受け取りに行けば良い。
単純にこれだけです。



もし誰か都合が悪くて一緒に行けないという人がいたとしても、署名、捺印のある委任状があれば問題ありません。
家族や職場の仲間と一緒に宝くじを共同購入する人はけっこう多いですが、高額当選した場合に注意しなくてはいけないことを知らない人も意外と多いんですよね。
後で揉め事にならないように、しっかりと把握しておいてくださいね。