今年の4月から母が入所している住宅型有料老人ホーム。
その住宅型有料老人ホームにお願いするまでにどのような経緯を経たのかはこちらをご覧になってみてください。

最初はデイサービスからでした。

老人ホームとは?
老人ホームにもいろいろとあり、民間が運営している施設、そして公的施設の2つにわけられ、その中にもさらに種類があります。
民間が運営している老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
大きく分けるとこの3つ。母が入所しているのは③の住宅型有料老人ホームです。
公的な老人ホームの中の代表的なものが特別養護老人ホームです。(現在は民間が運営している特養もあります)
特別養護老人ホームは施設数も多いのですが、利用料金も比較的安いので入居待ちの方が多いのが現状です。私たちが施設を見学させていただいた際も数か月待ちだとおっしゃっていました。
特別養護老人ホームのことや民間が運営しているその他の老人ホームに関してはまた後日お話させていただくとして、今日は母が入所している住宅型有料老人ホームについてお話させていただきますね。
住宅型有料老人ホームってどんなところ?
母が入所している施設は大きな病院と違いこぢんまりとしていますので、全体的に看護師さんや介護スタッフさんがおられるシェアハウスのようなイメージですね。
ワンフロアに各入所者さんのお部屋に続くドアがあります。基本的にはアパートと同じような扱いになりますので、いつ家族が面会に来ても良いわけですが、さすがに夜中に面会にという方はあまりおられないでしょうね。
必要なサービスだけを選択する
住宅型有料老人ホームは、基本料金で行っていただけるサービスは限られています。食事サービス、緊急時の対応、基本的な日常生活の支援です。その他にもレクリエーションも基本サービスに含まれている施設もあるようです。
その他のサービスを希望する場合は別途料金が必要な有料サービスになります。必要なサービスだけを選択するような感じですね。
有料サービスを一切利用しないということであれば、食事サービスと緊急時の対応、日常生活の支援といった基本的な部分だけということになります。
もちろんスタッフさんもおられますのでひとりになることはありませんが、母の入所している施設はレクリエーションなどはデイサービスのほうでされていますのでほとんどのスタッフさんはそちらのほうにおられます。
ある程度自立した生活ができる方であればそれでも全く問題ないと思いますが、母のように自分で食事をしたり着替えたりが出来ない場合は有料サービスを利用する必要があります。
食事介助や入浴介助、更衣介助などは全て有料サービスになっています。
居宅サービスなどの介護サービスを受けたい場合
居宅サービスなどの介護サービスを受けたい場合には外部サービスを依頼します。デイサービスや訪問看護などですね。
住宅型有料老人ホームには必要なサービスを受けるための外部サービスを提供する事業者が敷地内に入っている施設も多いです。母が入所している施設もそうです。敷地内に看護小規模多機能が併設されています。
そちらの外部サービスを利用することもできますし、他の事業者を利用することももちろん可能です。
例えば、住宅型有料老人ホームに入居が決まったとして、それまで利用していたデイサービスなどを引き続き利用することも可能ということですね。馴染んだところにそのまま老人ホームから通うこともできます。
母はどんな1日を過ごしているのか
週に4日間くらいはお昼間に敷地内のデイサービスでレクリエーションやお散歩などを楽しみ、夕方夕食前にお部屋のあるフロアに戻り夕食。その後はお部屋に戻っても良いですし、フロアにあるテレビを見たりスタッフさんとお話したりして自由に過ごします。
フロアに戻ってからもスタッフさんがおられますので排泄、就寝の介助など日常生活の支援をしていただけます。
- デイサービスなどの居宅サービスを利用する、しないは選択が可能
- 居宅サービスを利用する場合は費用がかかる(介護保険の対象となる部分の1~2割負担)
- 介護保険の上限を超えた部分は自己負担
今は週に1度、もしくは2週間に1度、自宅に連れて帰るのですが、自宅にいる時よりも施設にいる時のほうが良い笑顔でほほ笑むんですね。何だか寂しいような気もしますが、それだけスタッフさんが優しく温かいということなのでしょうね。
費用はどのくらいかかっているの?
入所費用に関しては妹が管理していますので正確な金額はわからないところもあるということを前提でのお話になりますが。
家賃、光熱費、食費という基本的なもので約10万~12万円。これは入居している間、毎月必ず必要になる金額です。入居の際には敷金(入居一時金)も必要でした。
それに加え外部サービスの利用(デイサービスなどの居宅サービス)、生活支援のための有料サービス(洗濯、掃除、入浴介助、服薬確認、食事介助、その他)などもろもろを合わせると、おおよそ15万円~20万円くらいにはなると思います。
居宅サービスに関しては介護保険の対象となる部分は1~2割負担ですが、上限を超えた場合は10割全てが自己負担となります。
母の場合、糖尿病や認知症での通院時の介護タクシー代、低カロリーのおやつの持参など、細々としたものも意外とありますので1か月にかかる費用はそれ以上かかっているということになります。
母の介護を通して見えた現実
以前にも書いていますが、私がなぜ老後の貯蓄について考えるようになったのか。それは母の介護を通して現実が見えてきたからなんですね。

今、母がこうして家族が安心していられるような介護サービスを受けられているのは、母にしっかりとした蓄えがあったからです。もしその蓄えがなかったとしたら、今の施設に入所することは難しかったかもしれません。
それは母ひとりの問題ではなく、母にちゃんとした介護サービスを受けさせてあげられないという家族の罪悪感などにも繋がっていきます。また、費用の問題で施設に入所ができず介護の全てを家族が抱えることになってしまったり。
母に必要な費用のほとんどは年金と蓄えでまかなえます。私たちが負担するものはほぼありません。
これから何年先になるのかわかりませんが私に介護が必要になった時、息子に負担がかからないようにできるだけ貯蓄をしておきたいと思っています。