母が有料老人ホームに入所して約10日が経ちました

花

母が退院して約10日。認知症による不眠症状で入院したのが3月の初め頃でした。

退院したその日に住宅型有料老人ホームへ入所。認知症は環境が変わることが一番良くないと言われるほど環境の変化に順応することに時間がかかります。認知機能の低下も懸念されるため、施設の管理者さんから「退院後そのまま入所」することをすすめられました。

母は家に帰宅することなく入所となりました。

病院に入院中は、面会に行くと、行ったその時は良いのですが、私たちが帰る時間近くになると、何か感じるのかソワソワしはじめ、「また来るからね」と帰ろうとすると、おぼつかない足で泣いて私たちを追ってきていた母。その度、胸が締め付けられるような想いでいっぱいになっていました。

誰だって家が良い。帰りたい。

認知症で色々なことがわからなくなっていても、母は家のことを覚えています。連れて帰ってあげたい。でも、私たち家族も生きて行かなくてはならない。

妹も私も、母のことが落ち着くまではと現在はお仕事を休んでいますが、ずっとこのままというわけにはいきません。仕事をして収入を得、生活していかなくてはいけないのです。

そんな中でさまざまなことを選択しながら前に進んできました。

これで良いのか、間違っていないのか、自分たちのことだけを考えてはいないのか…。本意ではないけれど、これを選ぶしかないということが何度も、いくつもありました。

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母が笑ってくれた

昨日、久しぶりに帰宅した母。

入院している時もそうだったのですが、施設に面会に行くと、必ずと言っていいほど私と妹に対して表情が険しくなります。施設のスタッフさん達にはとても良い笑顔を見せるのに^^;

また置いて帰られる、捨てられる…そんな不安が心を支配してしまうのでしょうか。

ありがたいことに、今回入所させていただいた施設のスタッフさんがどなたも皆とても優しく、しっかりと母のことを把握してくださっています。だからでしょうね。これまでお世話になったどの施設よりも母の馴染みが早いというか。どのスタッフさんにもにっこりと笑顔を見せるんです。

それでも、やはり家に帰りたい。

スタッフさんの優しさのおかげもあっていつもは心の奥底に眠ってくれているその想いが、私と妹の顔を見ると起きてしまうのかもしれません。

ですが、昨日はよく笑ってくれました^^

施設に迎えに行き、そのまま道の駅に買い物へ。シフォンのパン、いちご大福、かしわもち…。母が手に取るものをカゴに入れていく。椅子に座るという行動、こちらに進むという行動など、ひとつの行動だけでも指示が入らなくなっていますし、長いこと人混みの中にいることが難しくなっているので、買い物といっても15分程度です。

母は何を手に取っているのかということさえ、もしかしたらもうわからないのかもしれません。それでも、その短い時間、親子3人で過ごす時間がとても幸せでした。

この1年半くらいの間は、母のことで妹ともよくぶつかりました。何度も暴言を吐きそうになった。妹もそうだったでしょう。私に腹立たしさを感じたことは何度もあったはず。でも、母と3人で楽しく過ごす時間が、そんな苦しい気持ちを綺麗に洗い流してくれる。

買い物の後は自宅へ。

ゴールデンウィークということで義弟も私の息子もお休みだったので、家族みなでお好み焼きを作って食べました。ほとんど笑わなくなってしまっていた母が、小さくですが声を出して笑ってくれて。その笑顔を見てまた家族も笑顔になる。

これから先どんなことが起こるかわかりませんし、状況が一気に変わってしまう可能性も十分考えられますが、ようやくここまで来れた。そんな気持ちです。

その笑顔が、母と家族の笑顔が、どうか1日でも長く続きますように。

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