母が現在入所している介護施設は住宅型有料老人ホームです。
親を施設に預けるという決断には家族みな罪悪感や心の葛藤がありました。罪悪感や心の葛藤…文字にするととても短い。そんな短い文字では表現できないほどの苦しみが家族を襲いました。

現在私たち家族は心と身体に余裕を持って介護できるようになっています。老人ホームの職員さん、スタッフさんのおかげも大きいです。
最初は泣き、叫び、不安そうだった母も、今では施設に馴染み私たちよりもホームのスタッフさん達へのほうが良い笑顔を見せます。それは娘としては少し寂しくもあり、でも、それだけ母に温かく優しく接してくださっているのだろうと思うので安心してお任せできています。
施設の種類とサービスの内容を知るために
私たちが母をお願いする施設を選択するために行動したことは、
- 資料を送ってもらう
- 資料を見ていくつかの施設をピックアップ
- 見学予約をして実際に見学
- 気になる点、知りたい点などを聞いてみる
- 家族で話し合い
基本的にはこの5つ。
嫌がる母を無理やり施設に入れる。周りからはそう見えていたかもしれません。
実際に嫌がる母を無理やり施設に入れたということは事実です。母が望んだことではありません。そうしなければ家族みなが生きていくことはとても難しい状況になっていました。
私たち家族はとにかく母を想いながら行動しました。
少しでも気持ちよく過ごせる施設はどこなのか。このスタッフさんの人数で何人の入居者さんを見ているのか…など小さなことにも目を向けました。
各資料には知りたい情報がたくさん記載されている
施設にお願いした後もできるだけ会いに行ける場所が良いということで市内にある施設が理想。市外になったとしても隣の市くらいまでとして検討。

調べてみると思ったよりもたくさんの施設がありました。いろいろな種類の施設があるんですね。
でも全てを見学するというのは時間的にも厳しい。そこで資料を送ってもらうことに。


資料には施設概要、費用、お部屋の間取り、食事内容、1日をどのように過ごすのか、などさまざまな情報が記載されています。






資料を送ってもらうとしつこく電話がかかってくる?
私たちの場合、資料を一括でまとめて送ってもらえるところから送ってもらいました。一括といってもまとめて一度に送られてくるわけではなく、各施設からそれぞれ封書で送られてきます。
こういった資料を送ってもらうと後からしつこく電話がかかってくるんじゃないかと心配される方もおられるかもしれませんね^^;
結論から言えば、電話はかかってきます。
が、それは商品のセールスなどのような勧誘の電話ではありません。
資料を送ってもらった全ての施設から電話がかかってきたわけではないのですがいくつかの施設からは電話がありました。
それは「資料をお送りさせていただきますので不明な点などございましたらご連絡ください」というような挨拶的な電話がほとんどでした。
医療的な疾患がある方の場合(母の場合は糖尿病)受け入れが難しい施設もありますので、事前にそういった疾患などがないかの確認の電話ということもありました。
私は電話をかけてきた方の対応も施設を選択する際のひとつの判断材料になると思っています。職員さんやスタッフさんの対応が雑なところは全てにおいて雑だと思っていますので。
いろいろと聞かれるのが嫌だという場合は、電話がかかってきた際に「まずは資料を送ってください。それを拝見して検討します。」と伝えれば良いと思います。
介護施設の資料を送っていただいたのはLIFULLさんです。
ひとつに絞らずいくつかを比較検討
資料に記載されていることだけで判断はできませんが、どこにどういった施設があるのか、どんなサービスを提供しているのか、どのような環境なのかを大まかに把握することはできます。
その中からいくつかをピックアップし見学予約をしました。
介護施設は全国各地に本当にたくさん存在しています。その全てを見学し検討できれば一番良いのですが時間的な問題、費用的な問題でそういうわけにもいかないという方も多いと思います。
ただ、ひとつに絞るのではなくいくつかの施設を見学し話を聞かせてもらうことはとても大切です。実際に見学してみると思っていたのとは違っていた。思っていた以上に良かったなどがありますので。
私たちが今の老人ホームに出会うことができたのは、とにかく行動したからだと思っています。10件以上の施設を見学させてもらいました。
親を施設にお願いするかどうか、どんな施設があるのかなど迷っておられる方はまずは資料を送ってもらってみてください。
今すぐにということではないとしても、どこにどういった施設があるのかを把握しておくことは気持ちに余裕を持つうえでも必要なことだと思います。
1週間のうちの2日間だけ、3日間だけという利用方法も可能な施設もあります。
親を施設に預けることは決して親を捨てることではありません。その後どう向き合い接していくかということのほうが大切なのだと私は実感しています。