今日は母の通院日でした。朝母を施設に迎えに行き予約しておいた介護タクシーで病院まで連れて行ってもらいます。病院までは車で約15分ほど。通院は月4回。
先週の金曜日から母の無呼吸症候群の治療のためCPAP(シーパップ)の装着が始まりました。その効果が少し見え始めているのか、何となく母の表情が良いような気が…。
無呼吸症候群とは?
無呼吸症候群という言葉は聞いたことがある方も多いと思います。眠っている時に呼吸が停止したり低呼吸の状態になる病気です。寝ている間に起こる症状であるため自身が無呼吸症候群だと気づかない人も少なくないそうです。
無呼吸症候群は大きく以下の2つにわけられます。
- 睡眠中に上気道がふさがってしまうことで発症する閉塞性(OSA)
- 脳による呼吸コントロールがうまくいかなくなる中枢性(CSA)
どんな症状なの?
眠っている時に呼吸が止まったり低呼吸の状態になるということで症状に気づかないことが多いですが、無呼吸症候群の症状は眠っている時だけではありません。
他にも、日中の強い眠気、夜間頻尿、目覚めた時に頭痛を感じる、記憶力や集中力の低下、口渇などがあげられます。
無呼吸症候群について詳しくはこちらをご覧になってみてください
無呼吸症候群の検査と結果
母は昔からいびきや寝言がひどく、無呼吸症候群である可能性は十分考えられました。
ですが、それをしっかりと検査してもらったことはなかったんですね。
先日母を外泊させた際に、看護師をしている妹が母の症状があまりにもひどいので気になったらしく母の担当医に聞いてみたようです。
気になったのは夜の呼吸だけではありません。
以前母が不眠症状を改善するために入院していた病院で処方された薬。現在はその薬はほぼ全てを切っています。それでも母は日中に眠ってしまうことが多い。その原因のひとつになっているのが無呼吸症候群ではないのか…と思ったらしいです。
そして検査をすることになりました。
無呼吸・低呼吸指数(AHI)が5以上になると異常と判定されます。
- 軽症 → 5以上15未満
- 中等症 → 15以上30未満
- 重症 → 30以上
3日間くらい寝ている母の呼吸を測定するのですが、結果は…重症。母はこの指数が40を超えほぼ50近い指数になっていました。
そこで担当医からお話があったのがCPAPの装着です。
夜寝る時だけ装着するマスクのようなものなのですが、形だけを見ると人工呼吸器のようにも見えます。が、CPAPは人工呼吸器ではありません。

CPAPにもいろいろとあり、鼻にだけ装着するもの、口まで覆うものなどあります。
母がCPAPの装着を開始して約1週間。
まだ劇的な変化が見られているわけではありませんが、施設のスタッフさんがおっしゃるには朝の覚醒が少し良くなってきている感じがするとのことでした。確かに今日の母はいつもより私の言う言葉への反応が良かったように思いました。
認知症と無呼吸症候群との関係
認知症の予防には睡眠時無呼吸症候群の治療が有効だと説く先生もおられます。
無呼吸状態が続くことで低酸素状態になるわけですが、低酸素ストレスを与えると脳内にアミロイドβタンパク質が増えると言われているそうです。
CPAPの使用によって脳にもしっかり酸素がおくられ何らかの改善がみられるかもしれない。過度な期待はしないようにしてはいますが、それでももしかしたらという思いでいます。
CPAP療法は根治療法ではない
CPAP療法は根治療法ではありませんので継続していく必要がありますが、検査結果によって保険適用でのCPAPレンタルが可能です。
機器のレンタル料は月額3000円程度です。
日中強い眠気がある、しっかり睡眠時間はとっているのに体が重い、だるい、寝起きに頭痛がある、夜間頻尿など気になる症状がある方は早めに睡眠時無呼吸症候群の検査をされてみてください。
これから先ずっとCPAP療法を続けていくのかはまだわからない状況ですが、しばらくは続けていくことになると思いますので何か変化があった、改善が見られた時にはブログで報告させていただこうと思っています。