
こんにちは。ことりです^^
昨日は映画「ばるぼら」を見に行ってきました。11月20日にようやく公開されたこの映画。稲垣吾郎ファンで新しい地図会員の私としては絶対に見逃せない映画。
R15+ということで15歳未満の方は見ることができません。
この区分の映画は、主題や題材の描写の刺激が強く、15歳未満の年少者には、理解力や判断力の面で不向きな内容が含まれている
引用元:映画倫理機構
より刺激の強い暴力シーンやラブシーンなどがあるものがこれにあたる…ということなのだと思います。
苦手な分野の映画
実は今回の映画は私としてはかなり苦手な分野になります^^;
苦手な分野としている映画には
- 暴力シーンが多いもの
- ラブシーンが多いもの
- ホラー、オカルト
- コメディ的要素が強いもの
- 宗教的要素が強いもの
- 恋愛もの
こういうものがあるのですが、意外と思われるかもしれませんが恋愛ものもあまり好まないのです。主としているものが恋愛ではないのであれば恋愛要素があっても全然良いのですが、どっぷり恋愛ものというのは苦手。
「ばるぼら」は見る前からラブシーンが多いということはわかっていましたからね^^; かなり苦手な分野。
以前、草彅くんの「ミッドナイトスワン」を見た感想を書いたときに

吾郎さんのあんなシーンやこんなシーンが見られる…らしい(〃ノωノ)キャッ
なんて書いているのですが(笑)、それでも苦手なことには変わりなく…。
大好きな稲垣吾郎さんの映画であっても、きっと辛口レビューをするようになるんだろうな(汗)なんて思っていたんです。
品のあるエロチシズム
禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画「ばるぼら」。この、”映像化不可能”と言われていた原作の映画化がついに日本で凱旋公開となる。第32回東京国際映画祭2019・コンペティション部門の正式招待をはじめ世界各国の映画祭を巡り大きな反響を呼んでいる本作、日本・ドイツ・イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結してできた奇跡の映画として、日本映画史に残る作品が出来上がりました。
引用元:ばるぼら公式サイト
私は原作は未読ですし、「ばるぼら」という漫画の内容はほぼ知識がないままで映画を見てきました。
原作を映画化する際に難しくなるのが2時間くらいの時間にある程度まとめなくてはならないということ。原作ファンにとっては物足りなく感じてしまうことも少なくないと思います。
私は原作を未読ということもあったと思うのですが、その点、物足りなさを感じることは全くなかったです。
吾郎さん演じる美倉洋介と二階堂ふみさん演じるばるぼら。このふたりがとても美しいのです。どんなに汚れていても、どれだけ堕ちていっても、品のあるエロチシズムがにじみ出てくる。
エロチシズム(エロティシズム)
性愛・情欲をよび起こす性質。芸術作品などで、そのような傾向の表現。
引用元:goo辞書
この映画、本当に演者を選ぶ映画です。誰が演じても演技が上手ければ成り立つという映画ではない。
そう感じました。
ラブシーンを綺麗だと感じた初めての作品
「ばるぼら」は予告どおりラブシーンの多い映画です。若いころから濡れ場を多く経験してきた吾郎さんですが、今の彼でなくては演じられなかったと思います。
ばるぼらを求め堕ちていく様、狂気。私は稲垣吾郎のファンであるということで贔屓目に見ていると思われるかもしれない。それでも、素直に絶賛させてもらいます。凄かった!ラストはもうどう言葉にすればいいのかわからないほど。
吾郎さんは美意識が高く日ごろから自己管理を怠らない。鍛えすぎていない、年齢にあった見事なまでにしなやかで、柔らかさまでも感じさせる身体。とにかく背中が美しく、身体全体の線が綺麗です。
そして、多くの女優さんがオファーを断ったというばるぼら役を演じてくれた二階堂ふみさん。純粋で可愛くて、そして美しいばるぼら。よくぞ引き受けてくださった!なぜたくさんの女優さんがオファーを断ったのか、映画を見て納得でした。
もし叶うなら、「この」ばるぼらに会ってみたい。それほど二階堂さんのばるぼらは魅力的。
ラブシーン自体が苦手な私でも、ふたりのその姿に見入って涙が出てしまった。ラブシーンを綺麗だと思えた初めての映画でした。狂おしく、切なく、そして優しい。ばるぼらに触れる美倉の指が愛おしさを感じさせます。
ラストのシーンはとても過激な描写になっています。R15+ということもあって、かなり生々しいシーンも。それでもいやらしさを全く感じないということに驚きました。いやらしさを感じるどころか、美倉の心の叫びが私のすぐ横で聞こえるようでした。ここは絶対にネタバレしたくないところなので詳しく書けません。見て感じてほしい。できれば、ネタバレありの評価は見ずに見に行ってほしいです。
この映画、見終わってからもなかなか現実の世界に戻れないというコメントが多い。ばるぼらの映画評に芸術作品という評価が多いのも頷けます。独特な世界観で、おそらく好みは真っ二つにわかれるだろうと思います。ですが、この世界観が好きという方にはたまらない映画だと思います。
「ばるぼら」に携わった全ての方に感謝
私は芸術に関しては本当に無知で、クリストファー・ドイルという世界的に有名な撮影監督のことさえ存じ上げませんでした。
クリストファー・ドイル
オーストラリアの撮影監督、映画監督、俳優。アジア映画を中心に活躍し、杜可風という中国名を名乗っている。
引用元:wikipedia
そして、手塚治虫さんの漫画といえば「鉄腕アトム」くらいの知識しかない。さらに、「ばるぼら」を映画化された手塚眞さんが、国際的にも評価されている方だということも知らなかった。
しかも、私にとっては苦手な分野だと思っていた今回の映画で、ここまで心を揺さぶられ夢の世界にいざなってくれるとは思ってもいませんでした。
「ばるぼら」に携わった全ての方に感謝したい。この映画をきっかけに様々な芸術作品に触れてみたいと思ったくらいです。
昨日見てきたばかりですが、もうすでに美倉とばるぼらにまた会いたくなっています。ラブシーンが苦手な方でも絶対に大丈夫!とまでは言いませんが、激しくてもいやらしさを感じさせないラブシーンですので、ぜひ映画館で美倉とばるぼらに会ってきてください^^